ビール類が10月1日に値上げされるのを前に、大手スーパーやディスカウントストアは17日、箱買いする客らでにぎわった。
駆け込みのピークとみられる次の3連休(23~25日)に向け、商戦は熱気を帯びている。

値上げニュース

 原材料価格や物流費の高騰により、ビール大手4社はビール類の値上げに踏み切る。
店頭価格の上げ幅は、メーカーによって異なるが、4~13%程度。ビール党にとっては痛い出費増だ。

 「MEGAドン・キホーテ大森山王店」(東京都大田区)では、商品ごとに想定される値上げ幅を示し、来店客の購買意欲を盛り上げる。
17日、同店を訪れた50代男性は「普段は1箱買うが、きょうは2箱」と話した。担当者は「一度に20箱注文するお客さまもいた」と驚く。
セブン&アイ・ホールディングス傘下のイトーヨーカ堂は「レジ近くで箱売りの区画を設けた」(広報)と、まとめ買いを促そうと知恵を絞る。

 一方、飲食店向けの業務用ビールの価格も引き上げられる。ワタミは「三代目鳥メロ」でビールを値上げするが、お通しをなくすことで料金を安くし客足をつなぎ留めたい考えだ。

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