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まず、世界の主要国(OECD諸国と人口1億人以上の国)の穀物自給率を高い国から並べた棒グラフを掲げた。日本は28%と極めて低い水準であり、順位も下から6番目である(日本の穀物自給率の推移は図録0310参照)。

 特に人口1億人以上の大国の中では群を抜いて最低の自給率となっている。人口大国は国の安定を確保し周辺の国への脅威となることを避けるため最低限の自給率は維持しようとする力が働いていると考えることが出来るが、日本は例外である。

次に世界173の国の穀物自給率を人口規模との相関で描いた図を掲げた。人口規模が大きい国ほど自給率は高いという正の相関が成立している。人口大国では80~120%程度の自給率を保持しているのが通常であり、また人口小国の中には都市国家に典型的に見られるような低自給率国も多いということからこうした相関が成立しているのだと考えることができよう。

 この相関図に書き入れた回帰線から最も下方に乖離しているのが日本であり、やはり自給率に関して日本の特異な状況を示している。
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