ジュビロ磐田 J1残留へポイントは?風間八宏氏に聞く
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J1も終盤戦となり、残留に向け負けられない戦いが続くジュビロ磐田は16日時点で順位は最下位。残り6試合、J1残留となる15位との勝ち点差は6で、残留の可能性はまだ十分に残っている。
チームの今の状態をどうみるか、そして残留のために何が必要なのか。
川崎フロンターレや名古屋グランパスで監督を務め、現在はセレッソ大阪アカデミーで技術委員長として次代の選手育成を担う風間八宏氏に聞いた。
◆「ボール運び」の改善を
16日現在、ジュビロの失点はリーグワースト、得点もワースト3位だ。攻守で課題を抱えるチームの改善のヒントは「ボールの運び方」にあるいう。
風間八宏氏:
重要なのは、なんのためにボールをつなぐのか、もう1つは本当につなげているのか。この2つがないとビルドアップと言わないし、ボールを持って相手をほんろうするとも言わない。ビルドアップという言葉に惑わされて、自陣でボールを奪われるミスが多い
第25節の浦和レッズ戦での2失点目のシーンでは、ディフェンスからのパスコースは2カ所だけだった。当然、相手はパスが出る場所を予想しやすくなり、自陣でのミスから失点した。風間氏はミスが起きる原因は型にはまりすぎているからだと分析している。
風間八宏氏:
自分たちがこう広がれば相手も広がるという考え、それは形でしかない。実際は何人の選手がボールを受けられる位置に立っているのか、ここのポジションに立つということではなく、何人の選手がボールを引き出すことができるのか、そこに立てるか。
◆臨機応変に“今”できる事を
残留に向け、型に捉われすぎず、臨機応変に動いて対応することが必要だと語る。
風間八宏氏:
ジュビロは、相手の陣内に入った時はすごく躍動感出す、その時は形でない。パスコースも増えるし、相手のセンターバックにも仕掛けていく。この回数を増やすためには、無駄を省けばいい。自陣でボールを持つ時間、いまのところ、1番勝負が決まっているのは自陣、そこを敵陣に移していくことが重要。残留のために、過去も未来も考えない、今できることはなにか。そして自信を持ってグラウンドに行くこと。チームとして明確なものを出して戦い続ける、そうすれば必ずチャンスがあると思いますし、その選手の能力はもっとでてくる。そこを期待したい
https://www.fnn.jp/articles/-/418551