RX-78-2ガンダムは世界有数に有名なロボットのひとつでしょう。人気アニメ『機動戦士ガンダム』の主役メカであり、敵であるジオン軍から「白い悪魔」と恐れられる超高性能モビルスーツ(以下MS)です。

登場時、ジオン軍が実用化していなかったビームライフルを装備しており、射撃戦闘でジオン軍のザクを圧倒します。近接戦闘でもビームサーベルの装備や、高い運動性により数で勝る敵軍に対しても大活躍しています。

防御力も、ルナ・チタニウム(ガンダリウムαという資料もあります)合金による重装甲は、ザクマシンガンを受け付けません。さらに、大気圏突入や水中戦までもこなす万能兵器として描かれています。兵器としての不具合や初期故障もほぼないようです。

地球連邦軍は、こんな高性能MSが開発できたのに、ダウングレード版のジムを量産しています。ジムはビーム兵器が使えるものの、ガンダムより火力で劣り、ザクでもある程度対抗できるところを見ても、防御力や運動性能も相当に低下しています。

超高性能な機体が開発できたのに、低性能のジムがなぜ量産されたのでしょうか。「ガンダムは超高コストだから」という説明はされているのですが、量産すればある程度コストは低下するでしょうし、『機動戦士ガンダム』の舞台である一年戦争ものでも、新作が出るごとに新たなガンダム系MSや「ガンダムに近い性能」と称されたジム系の上級MSが登場していますから、造れないわけではないことがわかります。

つまりガンダムは「造れる」けど「大量生産はできない」機体なのでしょう。「大量生産できない」理由があるということです。筆者の推測ですが、まず「何がガンダムか」という定義が地球連邦軍内にあると考えます。「ジム・スナイパーカスタムはガンダムに近い性能はあるが、ガンダムの定義を満たしていないのでジム」というような話です。

https://news.yahoo.co.jp/articles/35c64570ff4f0010cb7a44e247e1ede6855f64e9