国の天然記念物、「ヤンバルクイナ」など、飛べないクイナ類は飛ぶことができるクイナ類より高い認知能力を持ち、賢い可能性が高いという研究が発表されました。

これは、帝京科学大学や山階鳥類研究所、それに東京大学の研究チームが発表したものです。

この研究では、日本とアメリカの研究機関に保管されていた23のクイナ類の標本をエックス線CTで撮影し、頭の空洞から脳の3次元の形を推定しました。

その結果、ヤンバルクイナなど飛べないクイナ類が、飛ぶことができるクイナ類より脳が大きいことが明らかになったとしています。

さらに飛べないクイナ類は、大きい脳を支えるため、首が脳を支えられるようにできていることもわかりました。

これまでのほかの研究で、ヤンバルクイナは、石などを使って殻を破ることでカタツムリなどの身を食べるのができることがわかっています。

こうしたことから研究では、飛べないクイナ類は高い認知能力があり賢い可能性が高いとしています。

帝京科学大学の島田将喜准教授は「飛べないクイナ類は人類と同じ常時2足歩行で、この研究は『常時2足歩行が脳の大型化を容易にした』という仮説を支持するものでもあり、人類学的にも興味深い成果だ」と話しています。

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ソース(動画あり)
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20220920/5090020155.html