英女王の棺安置、中国代表も弔問可能 サウジ皇太子の国葬招待に非難の声
https://www.bbc.com/japanese/62944756
一部の下院議員によると、下院議長のサー・リンジー・ホイルが最近、中国代表団はウェストミンスター・ホールに入ることはできないと断言したという。同ホールがあるウェストミンスター宮殿には、議会の議事堂が入っている。
中国の駐英大使は現在、議会への出入りを禁じられている。中国が英下院議員5人と上院議員2人に制裁を科したのが理由。大使に対する禁止措置は継続されるが、他の関係者には適用されない。
イアン・ダンカン・スミス議員は16日、禁止措置が中国代表団の全員に拡大されたと考え、「(ホイル議長に)拍手を送りたい」、「政府も同様に毅然とした態度で臨むべきだった」とBBCニュースに語った。
イアン氏は、中国に昨年、制裁を科された議員5人の1人。中国政府について、ウイグル族のイスラム教徒を虐待していると非難している。
イアン氏や他の有力議員らは、ジェイムズ・クレヴァリー外相に対し、中国政府に伝えた女王の葬儀への招待を撤回するよう求めている。
議長はコメント避ける
議会の報道官は、「ウェストミンスター寺院での国葬に招待された国家元首(またはその代理)は、ウェストミンスター・ホールでの棺の公開安置にも招待されている」と説明した。公開安置は国葬のある19日の早朝まで続く。
ホイル議長は16日、「すべてのことが警備に絡むので、コメントしないほうがいい」とBBCに話した。