立憲民主党の泉健太代表は22日の記者会見で、27日に行われる安倍晋三元首相の国葬(国葬儀)に伴う各国要人との弔問外交について「儀礼的なものではないか」と述べ、政府にとって実質的な成果は乏しいとの認識を示した。

泉氏は弔問外交について「本筋ではない。元首相を弔う儀式であり、外交はそれに付随するものだ」と指摘。「入れ代わり立ち代わり、さまざまな国の方と会うことそのものは、意義がないわけではないが、外交とは日常からさまざまなやりとりをしていくものだ。弔問外交だけで大型の案件が次々と決まるということはない」と語った。

泉氏ら立民の執行役員は国葬に欠席する方針を決めている。各国要人を迎える中、野党第一党の対応として適切かを問われると「国会議員は主催者ではない。お迎えする立場ではない。その理屈でいうと日本国民は全部、お迎えする立場になってしまう」と反論した。

「今回は残念ながら、国葬にあたり国会の関与は全くない状況で、主催はあくまで内閣だ。国会を外して政府だと(政府は)言っている。外国の賓客に来てもらうとしたら、万全の態勢で迎えるのは政府の仕事だ」と述べた。

https://www.sankei.com/article/20220922-DAAMIKGFRBJZZBP2DVASRYHUDQ/