食べたいですか?クジラ肉 商業捕鯨再開3年で消費拡大への模索
クジラ肉を食べたことはありますか。給食でよく食べたという方から、まったく食べたことがないという方までいらっしゃると思います。
このクジラ肉の消費拡大を、政府や業界ぐるみで目指している動きに注目します。
まず、押さえておくべきことがあります。「クジラ肉を食べる」ことには、長い間、賛成・反対で激しい論争がありますし、さまざまな考え方があるということです。
ただ、政府としては「日本にはクジラを利用してきた歴史があるうえ、科学的な調査で十分にいることが分かっている。だから一定量をとっても問題がない」という立場で、3年前から商業捕鯨を再開しています。
【ほとんどなくなったクジラ肉の消費】
とはいえ、クジラ肉は日本でどのくらい消費されているのか、気になるところです。
農林水産省が発表している食料需給表のうち、肉類の数字です。日本で1人あたり、どのくらいの肉を消費したか知ることができます。
2020年度でいうと、多い順に鶏肉が13.8kg、豚肉が12.9kg、そして牛肉が6.5kgと続いています。では、クジラ肉の消費量はどれくらいかというと、答えはゼロ。統計に表れないほど少ないということを意味しています。
厳密には2020年度、クジラ肉はおよそ2000t生産されているので、ごくおおざっぱに日本の人口、1億2000万人で割ると1人、10~20gくらい。肉にすると、小さいもので2切れとか3切れくらいです。
https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/700/473499.html