https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-09-22/RIM2ABT0G1KZ01
マンハッタンのアパート賃料が頭打ち、最高値の連続更新ストップ
ニューヨーク・マンハッタンのアパート賃貸市場では、賃料が8月に前月から小幅下落し、最高値の連続更新が6カ月でストップした。
新規契約での賃貸料は中央値で4100ドル(約58万円)と、7月の最高値から50ドル下落した。不動産鑑定のミラー・サミュエルと不動産仲介のダグラス・エリマン・リアル・エステートが22日公表したリポートで明らかになった。8月は同市場にとって最も繁忙な月で、契約件数は5800件余りと、7月の実績を10%近く上回った。
ミラー・サミュエルのジョナサン・ミラー社長は「賃料は高いが、頭打ちになり始めている」と指摘。同氏は労働市場が変化して、ニューヨーク市への新規採用者の流入が途絶え、現行のアパート居住者による支払いが難しくならない限り、賃貸コストが著しく下がるとは想定していない。
賃貸料は今年、新型コロナウイルス禍前に当たる2019年の水準を大幅に上回っており、8月の中央値は3年前の同月比では17%上昇している。