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白装束姿の女性が、極楽往生を願い目隠しをして橋をわたる儀式「布橋灌頂会」(ぬのばしかんじょうえ)が、5年ぶりに富山県立山町で行われました。
「布橋灌頂会」は、江戸時代に極楽往生を願う山岳信仰の対象だった立山に、女性が入ることが許されなかったため、その代わりとして行われていた儀式です。
近年は3年ごとに開かれていますが、新型コロナの影響で2年間延期され、今回が5年ぶりの開催になりました。
立山町芦峅寺で行われた儀式には県内から31人の女性が参加し、はじめに閻魔堂で、けがれをはらい心身を清めました。
白装束姿の女性たちは白い布で目隠しをしてかさをかぶり、僧侶の先導に続いて長さおよそ45メートルの朱色の橋「布橋」に向かいました。
そして、雅楽の音色が響く中、極楽浄土への道を表すとされる3列の白い布が敷かれた橋の上を手を合わせながらゆっくりと歩いて渡り、極楽往生を願っていました。
富山県滑川市から参加した55歳の女性は「30年来の願いがかなって参加することができました。昔の女性は本当に立山に登りたかったんだなと感じました」と話していました。
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