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9月19日夜のロンドン。エリザベス女王の国葬に参列した天皇陛下と雅子さまは、帰国の途に就くべく、
宿泊したホテルから出発されようとしていた。
「両陛下を見送ろうと、現地の日本人や近隣の市民たちが大勢集まっていました。
エントランスから出てこられた陛下が車に乗り込もうとすると、雅子さまが呼び止められたのです。
陛下は振り返って現地のスタッフに挨拶をされていました。
さらに雅子さまは挨拶をされながら、周囲から上がる声にも目を配りつつ手を振られていて……。
実にこまやかな気配りをなさっているのだなと感動いたしました」
こう話すのは、ロンドン在住の日本人だ。両陛下にとっては、今回の訪英は即位後初めての海外ご訪問。
エリザベス女王から直々に招待をお受けになり、2020年春に訪問される予定だったが、コロナ禍で実現できずにいた。
慣例では、天皇が葬儀に参列することはない。
例外として、1993年に上皇ご夫妻がベルギーのボードワン国王の国葬に参列されたことがあるだけなのだ。
宮内庁関係者は両陛下の胸中をこう拝察する。
「両陛下は生前に女王と対面を果たせなかったことに、非常に心を痛められていたと伺いました。
“異例”の参列となりましたが、両陛下が直々に、英王室や英国民へ弔意をお示しになるために英国へ赴かれることができて、
本当によかったと思います」