ドイツの保守派リーダー、ウクライナ難民の「福祉観光」を非難。
ここには悪化している問題がある」とフリードリヒ・メルツは主張する。
https://www.politico.eu/article/german-conservative-leader-accuses-ukrainian-refugees-of-welfare-tourism/

ベルリン-ドイツの野党指導者フリードリヒ・メルツは、ウクライナ難民がドイツで保護を求め、給付金を受け取り、その後ウクライナに帰国するという形で、ドイツの社会福祉制度を利用していると非難した。

「中道右派のキリスト教民主党(CDU)の党首であるメルツ氏は、ビルトテレビのインタビューに答え、
ドイツに登録されている110万人以上のウクライナ難民のうち「かなりの数」が国家を搾取していると付け加えた。"ここには、悪化している問題がある"

ドイツ政府は、メルツ氏が主張する虐待が実際に起きているのか、どの程度なのか、統計をとっていない。

昨年、16年ぶりに首相官邸の主導権を失った党を引き継いだメルツ氏は、多くの労働者階級のドイツ人がエネルギー料金を払えないときに、
難民やドイツの生活保護受給者の家を暖めるために国がお金を払うのは「不公平」だと述べた。

「不公平であり、国民が不公平と考えるのは当然だ」と述べた。

メルツ氏の発言は、ウクライナ戦争がドイツ経済に与える影響、特にエネルギー価格への懸念をドイツ国民が強めていることを受けてのものだ。
ドイツでは、ガス料金が高騰し、多くの家庭で少なくとも2倍になると予想される中、厳しい冬を迎えようとしている。ドイツでは約半数の家庭がガスで暖房している。

この発言をきっかけにドイツ国内で騒動が起きたことを受け、メルツ氏は「福祉観光」という言葉を使ったことを「後悔している」とツイートし、
「私の言葉の選択が傷つくと受け取られたのなら」謝罪している。