コロナ感染児童の机を廊下に、保護者「ばい菌扱いでは」…学校側が謝罪

9/29(木) 11:02配信

 山形県山辺町の町立小学校で今月、新型コロナウイルスの影響で学級閉鎖となったクラス担任の女性教諭が、感染児童の机を教室から廊下に出していたことが28日、町教育委員会への取材でわかった。町教委は配慮に欠けたとし、学校側は保護者らに謝罪した。
 町教委によると、このクラスの複数の児童が感染したため12~14日は学級閉鎖とし、15日から感染していない児童が順次登校した。担任の女性教諭は同日、「ソーシャルディスタンスを保つために机を出しましょう」などと児童に指示し、感染などで休んだ児童十数人の机を一緒に廊下に出した。翌日以降に登校した児童は、自ら机を教室内に運んだという。
 21日にクラスの保護者から学校に対し、「ばい菌扱いしているのではないか」とメールがあったほか、22日にも町教委に「差別するような行動があったのか事実関係を調べてほしい」といったメールが寄せられたという。
 この小学校は27日、保護者説明会を開き、保護者らに謝罪と説明を行った。
 町教委の担当者は取材に対し、「感染拡大防止のため、欠席者の机を廊下に出して、教室内のスペースを確保しようという目的だった。差別する意図はなかった」とした上で、「結果として一部の子供や保護者が不快に思ってしまうなど、配慮に欠けるところがあった」と話した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/68fd9cab6d0bd9d1a6b2fe7d2c02b2f245456fcd