福岡、鹿児島両県で昨年、9歳の養子に暴行を加えて死亡させ、3歳と2歳の実子を殺害したとして、殺人や傷害致死などの罪に問われた無職、田中涼二被告(43)の裁判員裁判が30日、福岡地裁で開かれ、検察側は無期懲役を求刑した。検察側は論告で、弁護側が主張する育児のストレスは「それほど大きくない」と指摘した上で「犯行は身勝手で極めて悪質」と述べた。

20日の初公判で田中被告は殺人の起訴内容を認めたが、傷害致死については「暴行で死んだかは分からない」と主張した。

起訴状によると、昨年1月から多数回にわたり、福岡県飯塚市の自宅で大翔君=当時(9)=を殴ったり蹴ったりして、2月16日に外傷性ショックで死亡させた上、2月26日、鹿児島市のホテルで蓮翔ちゃん=同(3)=と姫奈ちゃん=同(2)=の首を絞めて窒息死させたとしている。

https://www.sankei.com/article/20220930-P24E6WNVK5NKXAGHEAM2OPVNYQ/