ロシアとの国境にあるジョージアの国境検問所前には西村記者がいます。最新の状況をお願いします。

私はジョージア北部にあるベルフニーラルス検問所の前にいます。私の後ろに見えるゲートからは連日、多くのロシア人が国境を越えてジョージアに入っていきます。
かなりの長時間をかけて国境に入ってくるだけあって、みなさん一様に疲れた様子が見て取れます。

私はきのうからかなり多くの方に、特に招集される可能性が高い若い男性の方に話を聞きました。ほとんどの方がカメラでのインタビューを拒否されました。

その理由として「自分は幸い出国することができたが、カメラの前でプーチンを批判しようものならロシアにいる家族に危険が及んでしまう。そんな危ない目に家族はあわせられない」という話を聞きました。

一方、受け入れるジョージア側にとっては複雑な思いを抱く人が多くいました。実際に話を聞いた複数のジョージア人は「自分たちはロシアに国土の20%を不当に占領されている状況なのに、なぜロシア人を受け入れる必要があるのか」と否定的に話していました。

ロシア人の流入が急増したジョージアでは、首都トビリシをはじめ、不動産の価格が急激に上がったことで賃貸契約の更新を断られる人が増えていて、こうした実際の生活での影響もあってか、国境の閉鎖まで求める声が一部では上がっています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c79edd34d300852fdb7e167ab356b06b4693cbdf