海底パイプラインのガス漏れめぐり 米ロが激しい応酬
2022年10月1日 9時41分 NHK

ロシアとドイツを結ぶ海底パイプラインのガス漏れをめぐり、プーチン大統領が欧米による破壊工作だと一方的に非難したのに対し、
アメリカのバイデン大統領は、ロシアがうそを広めていると反論し、激しい応酬となっています。

ロシアのプーチン大統領は9月30日、演説で「アングロサクソンの人々にとって、制裁だけでは十分ではなく、破壊工作に移行した」と述べ、欧米による破壊工作だと一方的に非難しました。
これに対して、アメリカのバイデン大統領は30日、ホワイトハウスで演説し、ガス漏れについて「意図的な破壊工作だ」としたうえで、
「ロシアはうそを広めている。プーチンの言っていることに耳を傾けてはならない」と反論し、米ロ間で激しい応酬となっています。

安保理では30日「ノルドストリーム」のガス漏れをめぐり、ロシアの要請で緊急会合が開かれました。
会合では国連の担当者が被害状況について報告したあと、ロシアのネベンジャ国連大使が発言し、ガス漏れで利益を得るのは
ヨーロッパに天然ガスを供給するアメリカの業者だと主張し「この破壊工作に誰が関わったかを必ず特定する。特定の国の関与
が確認されたら、紛争を意図的に激化させたことになる」と述べ、アメリカをけん制しました。」

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221001/k10013844681000.html
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