たとえ「解散命令」が出たところで「統一教会」が消えてなくなるわけではない
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/71753

宗教団体と宗教法人
 宗教法人法の第81条には、確かに「宗教法人」に対する解散命令の規定がある。ただ、その前に、「宗教団体」と「宗教法人」の違いを理解しておく必要がある。

「宗教団体」とは、言ってしまえば、任意団体のことだ。たとえば、私が明日から教祖を自任し、教義を唱え、宗教を立宗して、信者を集めて団体をつくる。その時点で「宗教団体」ができあがる。

「宗教法人」とは、その宗教団体に法人格を与えるものだ。それを定めた宗教法人法は、宗教団体の公益目的を保護するために、法律によって法人格を認めて、手厚く保護するために設けられた。すなわち、宗教は公益性を目的とすることが前提とされ、一定の条件を満たした団体の申請によって、活動拠点などに応じて、国や地方自治体が認証する。法人となれば、税制などで優遇される。

 統一教会は、文鮮明が韓国で興した「宗教団体」が、1964年に日本で認証された「宗教法人」ということになる。