ソース
エックス線被ばく事故検討 WG
経過報告書
2022 年 7 月
http://www.jhps.or.jp/upimg/files/progress_report.pdf
(4) IAEA の INES NEWS での公表情報
2021 年 5 月 29 日、日本製鉄の瀬戸内製鉄所(兵庫県姫路市)で蛍光 X 線を用いた厚さ計(出力 50kV×40mA)の点検・校正が行われた。
本装置で X 線を照射するための操作は大きく分けて以下の 3 つである。
・ 本装置への電源供給
・ X 線管の電圧と電流を上げる。
・ 照射窓のシャッターを開ける。
これらの操作は、通常、操作パネルで行うが、操作パネルは X 線装置が設置されている照射室の外側にある。
当初、2 名の作業者は照射室外の操作パネルを操作していたが、校正用の試料で異常値を示したため、装置に電源を入れたまま照射室内に入った。
日本では、このような X 線装置に対して照射室のドアが開くと電源が遮断されるようなインターロックは事業者への法的要求事項にはなっていない。
照射室内に入った作業者 2 名は X 線照射窓に付着物があるのを確認したため、作業者の1 名がハンドツールで除去し、もう 1 名が補助を行った。
作業者 2 名は、照射室に入る際に照射窓のシャッターを閉めたと考えていたが、実際にはシャッターが閉まっていなかった。このため、作業中に装置から照射される X 線に曝された。
5 月 30 日、作業者 2 名が致命的でないが腕や顔に紅斑などの症状が出現したため、病院に入院し治療を受けた。2 名は 2021 年 12 月末までに退院し、2022 年 5 月現在も外来治療中である。
専門家による被ばく線量の検証が行われているが、2022 年 5 月現在では最終的な評価に至っておらず、日本政府は、評価が確定し次第、IAEA に報告するとしている。
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