10月16日から開催される中国共産党大会では、習近平国家主席の「3選」が最大の焦点になるが、
国際投資アナリストの大原浩氏は「波乱の可能性あり」とみる。
大原氏は緊急寄稿で、中国だけでなく、米国や欧州、韓国などが世界的な混乱に陥るなか、
日本は「独り勝ち」の時代が来るという。その理由は―。



日本の戦後の「奇跡の経済成長」は、朝鮮戦争が勃発し、東西冷戦が本格化した1950年ごろから始まり、
東西冷戦終結の象徴である89年のベルリンの壁崩壊や91年のソ連邦崩壊と前後するバブル崩壊でとどめを刺された。
この間、「日本の独り勝ち」と言ってもよい状態であった。

それから約30年、中韓を始めとする新興国や米国など世界各国が繁栄するなか、日本は泥沼の中であえぐことになった。

状況は再び大きく反転し始めている。日本はガラパゴスと揶揄(やゆ)されるが、その独自性こそが「勝因」となる。
逆に「世界標準」といわれながら実は「米国式」に過ぎないグローバリズムは没落し、「日本独り勝ち」の時代が再びやってきてもおかしくない。

国際情勢には十分な注意を払うべきだが、世界の国々が大混乱に陥っても必要以上の心配は無用だ。
これから少なくとも数十年は「日本優位の時代」なのである

https://www.zakzak.co.jp/article/20221003-WYQVIIGVZBLRFH3WQDJOL6X5KY/