2022年10月04日
学会発表に「反人種差別の目標達成にどのように役立つのか」の説明が義務づけられ著名研究者が退会を表明、学問とポリコレの結びつけに反論

ニューヨーク大学の著名な社会心理学者であるジョナサン・ハイト氏が、所属する主要な学術団体・Society for Personality and Social Psychology(パーソナリティと社会心理学会/SPSP)を退会する意思を表明しました。これは、SPSPの学会で発表する研究者に対し、「その研究がSPSPの反人種差別の目標達成にどう役立つのか」の説明が義務づけられたことを受けての決断とのことです。

ハイト氏は「ほとんどの学問は多様性とは何の関係もありません」と述べ、こうした声明を求めることは学者が研究結果と多様性の関連性を無理やり生み出したり、ねじ曲げたり、捏造(ねつぞう)したりすることにつながると指摘。本来はまったく人種差別と関係のない研究結果について、学会発表のために人種差別との関連を作り出すことは、真実に対する準受託者責任に違反すると述べました。
https://gigazine.net/news/20221004-haidt-quits-academic-society-diversity-statement/