「たくさんの鳥を観察してきましたが、シジュウカラの鳴き声は群を抜いて複雑です。タカやヘビといった天敵の種類を識別し、異なる鳴き声でその存在を知らせます。
『ヒヒヒ (タカだ!)』と聞くと、空を見上げてタカを警戒、『ジャージャー (ヘビだ!)』と聞くと地面を見下ろしどこにヘビが潜んでいるのか念入りに探します。
シジュウカラは鳴き声を単語として使い分け、仲間と会話しているのです」
さらに驚くのが、シジュウカラは文章を作れるという発見だ。
「シジュウカラは仲間と協力してモズやフクロウを追い払うことがあるのですが、その時の号令が『ピーツピ・ヂヂヂヂ』という鳴き声だということに気づきました。
『ピーツピ』は“警戒しろ! ”という意味で、『ヂヂヂヂ』は“集まれ! ”という意味です。
つまり、シジュウカラは2語文を使って会話していたのです。
また、シジュウカラは語順を認識して音列を解読していることや、初めて聞いた文章まで文法のルールを使って正しく理解できることなどがわかってきました。
シジュウカラの鳴き声には人間の言葉との共通点がたくさんあります」
https://news.yahoo.co.jp/articles/81f5736d0284a38d6500d5c68ed4f728acdec34a