「魂に殺人の罪を負わせられない」…ロシアの20代ラッパー、徴兵拒否し自殺 : 日本•国際 : 🆖
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ロシアの20代ラッパーが、ロシア政府の動員令を拒否し自ら命を絶つ事件が発生した。予備軍の部分動員令が下されたロシアでは、徴集から逃れるための脱出が続いている。

1日(現地時間)、英紙「ザ・サン」など外信によると、先月30日、ロシアで「ウォーキー」という名で活動していたラッパーのイワン・ビタリエビッチ・ペチュニン氏(27)が「武器を持って人を殺す準備ができていない」として自殺した。ペチュニン氏はロシア軍隊で服務した経験があるという。

ペチュニン氏は自身のテレグラムのチャンネルに載せた映像で「もしあなたがこの映像を見ているなら、私はもう生きていないだろう」とし「私は自分の魂に殺人の罪を負わせることはできず、そうしたくもない。どんな理想のためにも人を殺す準備ができていない」と述べた。彼は自殺が「抵抗を表わすための最後の表現」だと述べた。

知人が公開したペチュニン氏の携帯電話のメモ帳には「地獄のような世の中に抗議するために自ら命を絶つことにした」「殺人を犯さないために死んだということが人々に記憶されるように」という内容が書かれていた。また「プーチンはすべてのロシア人男性を捕虜にして殺人者になること、刑務所に行くこと、自ら命を終えることの3つの選択肢だけを提示した」と書いた。

1日(現地時間)、ロシアのモスクワで動員された予備軍が訓練を受けている。ウラジーミル・プーチン大統領は先月21日、部分動員令を発令した=モスクワ/タス・聯合ニュース

先月21日、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が部分動員令を下した後、ロシアでは徴集から逃れるための脱出などが続いている。一部では動員令以降ロシアを離れた国民は少なくとも20万人という推定も出ている。ロシア各地では動員令に抗議するデモも続いている。

ロシア国防部は、予備軍2500万人のうち服務が可能な約30万人が徴集対象だと述べたが、実際には高齢者や障害者などまで無差別に徴集しているという指摘が出ている。3日、「インテルファクス」通信によると、ロシア極東のハバロフスク地域の軍事作戦に投入するために動員した予備軍の半分は誤って徴集されたことが明らかになった。