「ルビーロマン」流出で対抗措置 石川県、韓国特許庁に商標出願

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「ルビーロマン」を名乗るブドウが韓国で販売され、苗木が海外へ流出したとみられる問題で石川県は4日、韓国特許庁に名称の商標登録を出願した。
先に第三者が韓国で取得していた商標登録に対し、無効とする審決が同国であったのを受け、隙を突く形で対抗措置に打って出た。

 県によると、韓国では2019、20年に英語、片仮名、ハングル文字で「ルビーロマン」の名称が商標登録されていた。
これに対し、同国の種苗会社が登録の無効を訴え、8月29日に認められていたことが9月に判明した。
これを受け、県は弁理士を介し、現地の事業者に英語表記での登録出願を委託していた。

 訴えた種苗会社について、県は「ルビーロマンの名称を独占的に使用された場合、何らかの不利益があり、行政訴訟を起こしたと考えられる」(県ブランド戦略推進室)と分析。
「今後の審査結果は韓国の当局次第。何とも予測できない」(同)としている。

 登録が実現すれば、「ルビーロマン」の名称を使った韓国産ブドウの販売や同国から第三国への輸出などに「法的措置ができる」(同)としている。

 韓国で販売された「ルビーロマン」を巡っては、県が国の機関に鑑定を依頼。県産と遺伝子型が一致したことが分かり「苗木が流出したと考えざるを得ない」(馳浩知事)としている。県は、韓国以外にも海外で商標登録を進めている。