ジム・クレーマー氏に逆張りのETF、設定の方向-タトルが計画

米CNBCの投資情報番組「マッド・マネー」の人気司会者ジム・クレーマー氏に対抗する簡単な方法が用意されつつある。

  米証券取引委員会(SEC)に5日提出された申請書によると、タトル・キャピタル・マネジメントは上場投資信託(ETF)「インバース・クレーマーETF」(SJIM)を設定する計画だ。承認されれば、クレーマー氏の助言とほぼ正反対の投資結果をもたらすファンドとなる。タトルは以前、アーク・インベストメント・マネジメントを率いるキャシー・ウッド氏に逆張りのETFを投入している。


  率直に発言し金融の世界で世論を二分するクレーマー氏は、さまざまな株式銘柄に熱烈な支持を表明することで知られる。ただ結果はまちまちだ。2021年にはウッド氏を称賛した直後に同氏の旗艦ファンドが急落。AMCエンターテインメント・ホールディングスの買いをツイートした時も間もなく株価は30%下げた。

  CNBC広報担当者はブルームバーグ・ニュースに宛てた電子メールで「ジムの使命はこれまでいつも指数連動型ファンドと個別銘柄で構成する、バランスの取れたポートフォリオ構築と長期投資を促すことだ」とコメントした。

原題:Anti-Jim Cramer ETF to Bet Against Stocks Praised by CNBC Host (2)(抜粋)

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-10-07/RJCZI0DWRGG001