都心の荒廃(としんのこうはい、urban decay)とは、都心全体、または一部が荒廃した状況に陥ることである

都心の荒廃は、1970年代 - 1980年代にかけての西側社会、特に北アメリカや欧州の一部に多く見られた現象である。この時期、世界的な規模で経済、輸送、政策において大きな変化が起こり、そのことが都心部の衰退につながっていった。

通常、都市が発展していく場合、都市の中心部に人が集まり、その地価が上昇する。そして、そのようにして形成されていく大都市圏の周辺に貧民街(スラム)が形成されていく傾向が強い。しかし都心の荒廃は、その流れに逆行する。北アメリカの都市では、「ホワイト・フライト(white flight)」と呼ばれる黒人との混住を嫌う白人たちの転居などが起こり、都市郊外地域や準郊外(exburb)地域への人口流出が生ずる。これが結果として、都心部における住居の不法占有につながっていく。

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