生活保護受給に運転記録提出求めた 三重 鈴鹿市対応めぐり提訴
2022年10月6日 20時34分

通院目的にかぎって車の所有が認められている、障害がある生活保護の受給者に対し、三重県鈴鹿市が、車の運転記録の提出などを求めたうえ、応じないと生活保護を停止した対応について、違法な人権侵害かどうか、裁判で争われることになりました。

厚生労働省によりますと、生活保護の受給者は、原則、車の所有は認められていませんが、障害者の通院目的などにかぎり認めるとしています。

鈴鹿市で生活保護を受給し、ともに障害がある54歳の男性と80歳の母親は、市から通院にかぎって車の所有を認める条件として、運転経路などを記載した運転記録の提出と、市の職員などによる車のメーターの点検を求められたということです。

親子は、こうした条件は移動の自由やプライバシーの侵害にあたるとして、弁護士会を通じて撤回などを申し立てましたが、市は、運転記録を提出しなかったことなどを理由に、先月、生活保護を停止しました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221006/k10013850991000.html