ファンク、フュージョン、パンクもありです


上田正樹さんの人生を変えた一曲「Abraham, Martin&John」との出合い
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/305200

「悲しい色やね」のヒットで知られ、ソウルシンガーとして今も活躍中の上田正樹さん(72)。音楽活動の原点は高校時代だったが、リズム・アンド・ブルーズにハマったのがきっかけで出合ったのが「Abraham,Martin&John」。暗殺された歴史上の偉人を歌った名曲で、今もライブで歌い続けている。

僕の人生を変えた一曲というと、なんといっても「Abraham,Martin&John」という曲です。これはソングライターのディック・ホラーの作品でディオンというミュージシャンが最初にリリースし、マービン・ゲイやレイ・チャールズらによって広く歌い続けられている曲です。僕もライブで時々この曲を歌っています。

なんでこの曲かというと、僕は高校2年生の17歳の時に、当時人気だったイギリスのロックバンド「アニマルズ」の名古屋公演に行って、「Boom Boom」という曲を聴いて体がしびれました。それ以来、毎日高校にも行かず下宿でギターの練習をしていました。そこは岐阜県中から生徒が集まっていた進学校だったから、僕は問題児となって兵庫県の祖父のいるところの高校に強制転校させられました。

ミュージシャンとして生きていこうと決めたという意味では、アニマルズの「Boom Boom」も大きな影響を受けたのですが、それからリズム・アンド・ブルーズやブルーズにハマっていった。そしてブルーズをもっと歌えるようにと頑張っていた時に「Abraham,Martin&John」に出合いました。

曲のタイトルのAbrahamとはエーブラハム・リンカーン、Martinはマーチン・ルーサー・キング・ジュニア牧師、そしてJohnはジョン・F・ケネディのこと。僕は個人的にはJohnにはジョン・レノンも入れていいと思っています。