宇宙で最初に輝いた星はどこ? 131億年前の天体から「痕跡」発見
玉木祥子
2022/10/9 12:00
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宇宙で最初に誕生した「ファーストスター(第一世代星)」の「最期」を示すガスを発見したと、東京大や米ノートルダム大などの研究チームが発表した。巨大な第一世代星が残骸を残さずに吹き飛ぶ超新星爆発を起こした可能性があるといい、誕生直後の宇宙を知る手がかりになりそうだ。
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約138億年前の宇宙誕生のビッグバンで、水素やヘリウムといった軽い元素ができた。第一世代星は、それらを材料にして生まれた。その後、星の内部で核融合が起きて重い元素がつくられ、超新星爆発によって宇宙に放たれたと考えられている。
研究チームは、宇宙の初期の重元素から、どんな超新星爆発が起きたかを調べるため、明るい天体として知られる「クエーサー」に注目した。中心の大きなブラックホールがエネルギー源となって輝く銀河。明るいため、周辺のガスの観測が容易になるという。
約131億年前のクエーサー…
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