北朝鮮、ミサイルは「戦術核訓練」 貯水池から発射も

【ソウル=甲原潤之介】北朝鮮の朝鮮中央通信は10日、9月下旬から7回にわたって実施した弾道ミサイル発射について、戦術核の運用部隊による訓練だったと報じた。
金正恩(キム・ジョンウン)総書記が指揮したとしている。金正恩氏は「敵と対話する内容もなく必要性も感じない」と表明し、米韓との対話を拒否した。

報道によると9月下旬以降のミサイル連射は具体的な戦術目標を定めて実施された。9月25日は北朝鮮北西部の「貯水池水中発射場」から撃ったとし、山に囲まれた水面からミサイルが飛び出す写真を公開した。
小型の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)とみられる。

韓国の聯合ニュースは発射の兆候を探知しにくくする目的との専門家の見方を紹介した。ロシア製ミサイルに類似した短距離弾道ミサイル「KN23」をSLBMに改良したとの観測が出ている。
米韓側に兆候を把握され、発射拠点を先制打撃されるのを防ぐ狙いがありそうだ。

北朝鮮はこれまでもトンネルに隠した鉄道貨車からミサイルを撃つなど、多様な発射手法を試している。貯水池からの発射もその一種とみられる。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM1006D0Q2A011C2000000/

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