今秋はドングリ凶作か 「注意必要」冬眠前のクマ出没の可能性高まる
ツキノワグマのえさになるドングリの実りが今年は凶作の見込みになっている。岐阜県は、冬眠前のクマがえさを求めて人里に出没する可能性が高まっているとして、注意を呼び掛けている。
ドングリはブナ科の木の実の総称。県は8~9月に県内26地点でブナ、ミズナラ、コナラの3種類のドングリの実り具合を調べた。大豊作、豊作、並作、凶作、大凶作の5段階で予測し、県内全域の平均では3種とも凶作。
圏域別では東濃東部のコナラが大凶作だった。
3種とも凶作の予測となったのは2019年以来3年ぶり。この年のクマの出没は853件だった。
県環境生活政策課は「クマはえさを求めて移動するので、山林に入る際や、山林沿いの農地に近づく際には十分な注意が必要」と指摘する。
クマによる被害を防ぐため、鈴やラジオなど音の出るものを身につける▽カキやクリなど果樹は残さず収穫し、生ゴミを田畑に残さない――など注意を促す。
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