首都キーウ(キエフ)中心部を含む各地に対し、10日、ロシア軍のミサイル攻撃があった。ウクライナ非常事態庁は同日午後9時(日本時間11日午前3時)時点で、14人が死亡し、97人がけがをしたと発表した。ロシアのプーチン大統領は、ロシアとクリミア半島を結ぶ橋で8日にあった爆発に対する反撃だとし、さらなる報復攻撃の構えを見せた。

ウクライナ軍参謀本部によると、ロシア軍は計84発の巡航ミサイルと、24機の無人航空機(ドローン)で各地を攻撃。このうち、ウクライナ軍は43発のミサイルと13機のドローンを撃ち落としたという。

防御しきれなかったミサイルなどが各地で着弾。同庁によると、キーウのほか12州で電力設備など重要インフラが被害を受け、30件以上の火災が発生。住宅35棟を含む計117の建物が被害を受けた。15州で電力供給が一部停止し、水道も各地で止まった。

ハルシチェンコ・エネルギー相は2月にロシアの侵攻が始まって以降、「エネルギーインフラに対する最大規模の攻撃」とした。

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