米Space Exploration Technologies(SpaceX)による衛星通信サービス「Starlink」の提供が、日本の一部地域で始まった。
SpaceXの公式Twitterアカウント(@SpaceX)が案内しているほか、サービスサイトでも申し込める状態になっている。アジアでは初のサービス提供国となる。

「Starlink」は、地球全域をカバーする数千基の衛星で構成される衛星コンステレーションを利用した通信サービス。
衛星は高度550kmという低軌道を周回しており、高速かつ低遅延の通信を利用できるとアピールされている。遅延は、通常の600ミリ秒以上に対し、約20ミリ秒になるという。
本稿執筆時点での「Starlink」の国内サービス提供エリアは、北海道の一部~関東の一部までで、東日本が中心。
サービスの種類は、一般的な利用者向けとみられる「レジデンシャル」のほか、「ビジネス」「RV」「マリタイム」が用意されている。

編集部で確認したところ、「レジデンシャル」に関しては注文の入力画面に遷移できた。
東京でのサービス提供について、7万3000円のハードウェアコストと、月々1万2300円の料金がかかるとされている。
サービスには30日間の試用期間(無料)が設けられ、月額制のサブスクリプションサービスとして利用する。データ通信量の上限について、「現時点では(上限が)ない」と案内されている。
「Starlink」キットには、商用フェーズドアレイアンテナ(位相配列アンテナ)である「Starlink」のほか、Wi-Fiルーターやケーブルなど、インターネット接続に必要なものが含まれている。
追加のアクセサリーなどは、「Starlink」の公式ショップで購入できるという。
Android・iOS対応のモバイルアプリも用意され、設定のカスタマイズに対応。また、ダウンロード速度をはじめとした通信のパフォーマンスをリアルタイムで表示する。

衛星通信サービス「Starlink」については、2021年9月、KDDIがauの基地局のバックホール回線として用いる契約を締結していた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a14551698b9344a8bc8b00423d355b9b80740c00
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