ダイヤモンドで政治問題に!?カミラ王妃が戴冠式で着用予定の「王冠」が話題


イギリス王室は先ごろ、国王チャールズ3世の戴冠式を2023年5月6日に行うことを発表。国内で続く「生活費の危機」に配慮し、故エリザベス女王のときよりも規模を縮小して行うことを明らかにした。
これを受け、すでに多くの人たちの関心がこの式典の詳細に向けられ始めている。
なかでも注目を集めているのは、戴冠式で使用される予定の、「コ・イ・ヌール(Koh-i-Noor)」と呼ばれる巨大なダイヤモンドがあしらわれた「王冠」と、
カミラ王妃がその王冠を着用することになるのかどうかということ。
『デイリー・メール』紙が関係筋の話として伝えたところによると、この王冠が披露されれば、「深刻な問題が起きる可能性がある」と懸念されているという。

この約105カラット(現在)のダイヤモンドは1850年、インドのシク王国との戦争に勝利した東インド会社軍から、ヴィクトリア女王に献上されたもの。
それ以来、イギリス王室が所有するものとなっている。
ただ、インドでは近年、活動家や著名人たちが、このダイヤモンドはインドに返還されるべきだと訴えており、
さらに近隣のアフガニスタンやパキスタンでも、返還を求める声が高まっている。
インドの与党、ナレンドラ・モディ首相率いるインド人民党の広報担当者は『テレグラフ』紙に対し、
「カミラ王妃が国王の戴冠式で『コ・イ・ヌール』を使った王冠をかぶれば、植民地時代の痛ましい記憶が呼び覚まされることになる」と述べている。

「コ・イ・ヌール」は、エリザベス女王の母エリザベス皇太后(エリザベス・ボーズ・ライアン、またはクイーン・マザーとしても知られる)のために1937年に作られた王冠の中心に据えられている。
それ以前には、エドワード7世の妻アレクサンドラ王妃や、ジョージ5世の妻メアリー妃の王冠にも使われていた。
関係筋の話では、この王冠を巡る問題は「政治的に非常に慎重な対応が求められるものであり、大幅に緊張感が高まっている」という。
バッキンガム宮殿は今のところ、この問題について何もコメントしていない。
https://www.cosmopolitan.com/jp/entertainment/celebrity/a41617913/camilla-coronation-crown-221014-hns/
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