円安が止まらない。
13日の外国為替市場で円相場は一時、1ドル=147円66銭まで下落し、バブル期終盤の1990年8月以来、32年ぶりの安値をつけた。
日米の金利差拡大という構造的な問題に加え、日本経済の長期停滞が「日本売り」に拍車をかけている。

「主要国との競争、参加すらできず」

 「投機による過度な変動は容認できない。市場の動向を高い緊張感をもって注視している」。
米ワシントンで開かれた主要20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に出席していた鈴木俊一財務相は13日の記者会見で、
円安の加速に強い危機感を示した。

 直接の要因は、13日に発表された9月の米消費者物価指数が市場予測を上回ったことだ。
インフレ(物価上昇)抑制を最優先する米連邦準備制度理事会(FRB)による大幅利上げが長期化するとの見方が強まり、
円を売ってドルを買う動きにつながった。14日の円相場は一時1ドル=147円70銭台に下落した。

https://mainichi.jp/articles/20221014/k00/00m/020/328000c