キーウに「神風ドローン」攻撃、少なくとも4回の爆発音 ウクライナ

10/17(月) 16:44配信

ウクライナの首都キーウで17日、少なくとも4回の爆発音が聞こえた。空襲警報が発せられた直後だった。
大統領府はロシアが「神風ドローン」で攻撃したとしている。

キーウのヴィタリ・クリチコ市長は、中心部のシェフチェンキウスキー地区の住宅が被害を受けたと話した。
市当局は、住宅地以外の場所の建物も攻撃されたとしており、何を狙った攻撃だったのかははっきりしない。

鉄道当局は、キーウの主要駅の近くで爆発があったとしている。

ウォロディミル・ゼレンスキー大統領の首席補佐官のアンドリー・イェルマク氏は、
攻撃はいわゆる「神風ドローン」によるものだと説明。「ロシアの必死さを示すものだ」と述べた。

神風ドローンは、攻撃後に帰還する他のドローンとは異なり、目標物に飛び込んで爆発する。

ソーシャルメディアの動画では、ドローンの1機を迎撃したように見える。

キーウは1週間前、ラッシュの時間帯にロシアのミサイル数発の攻撃を受けた。
この日はウクライナ各地が攻撃にさらされ、計19人が死亡した。

■午前6時半ごろから

17日の爆発は現地時間午前6時半(日本時間午後零時半)ごろ始まった。午前8時10分ごろにかけて、何回か続いたという。

クリチコ市長は、ソーシャルメディア「テレグラム」への投稿で、市内に4発の砲撃があったとした。
ただ、市民らは5〜6回の爆発音を聞いたとしている。

爆発のうち2回は市中心部だった。一帯にはサイレンと警報音が鳴り響いた。

クリチコ市長は、シェフチェンキウスキー地区にいると、「テレグラム」に書き込んだ。同地区は先週も数回の砲撃を受けた。
市長によると、救助隊が現場に到着している。住民らには空襲用シェルターにとどまるよう伝えたという。
イェルマク大統領首席補佐官は、ウクライナは「できるだけ早く」防空システムを増やす必要があるとした。

ロシアのプーチン大統領は、先週の砲撃について、ロシアとクリミアをつなぐ重要な橋が爆破されたことに対する報復であり、
責任はウクライナにあるとしている。

キーウ中心部が直接の攻撃を受けたのは、今回の戦争が始まってから初めてのことだった。
プーチン氏は14日、ウクライナに対するこれ以上の大規模な攻撃は必要ないと述べていた。

大半の標的はすでに攻撃したとし、ウクライナを破壊することが目的ではないと付け加えた。

(英語記事 Kyiv attacked by kamikaze drones - Ukraine)

(c) BBC News

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