盛夏に花を咲かせる「サルスベリ」はどんな花木? 庭木として育てる際のポイントは?

夏空に似合う華やかな色彩がファッショナブル!
近所の公園などで、この時期よく目にするのがサルスベリです。
暑さの中、少しでも早く目的地に辿りつきたくて、色鮮やかに咲いているサルスベリに目もくれず通り過ぎてしまうこともたびたび。
でも、近くに寄って花をアップで見ると「なんて素敵なんだろう」と毎回その美しさに見惚れてしまうのです。

サルスベリは耐暑性が強く暑さの中でも花を咲かせるので、
昔から庭木として親しまれてきました。
ただ、従来の品種はうどんこ病に弱く、うどんこ病が発生すると木全体の消毒が必要となり、
手間がかかることから徐々に人気が廃れてしまったのだと思います。
ところが近年、アメリカでうどんこ病に強いサルスベリが育種されるなど、うどんこ病に耐性のある品種がよく出回るようになり、
公共の公園などでもよく利用されるようになりました。
ちなみにアメリカで育種されたサルスベリは、日本の屋久島に自生するヤクシマサルスベリが親となっています。
ヤクシマサルスベリにはうどんこ病に対する耐性がもともとあり、それに目をつけたのがアメリカだったとは!

ふりふりのリボンをくるくると巻いたようなかわいらしい花が枝を覆うほど咲くサルスベリ。
7月から咲き始め、いまがちょうどピークです。
散歩道で見つけたら、ぜひ近づいて花を観察してみてください。

https://news.yahoo.co.jp/articles/bc4cdd6b3d24d26d1f2e3ddc75079bd764b28e6c