〝環境少女〟こと環境活動家のグレタ・トゥーンベリさん(19)は15歳の時に「気候のための学校ストライキ」を掲げ、自ら不登校を選び、環境活動家となった。各国議会や環境会議など公の場で政治家たちに環境保護を訴えてきた。すでに環境保護活動の世界的リーダーになっている。
今後、ますます環境活動家としての行動を強めていくと思われていたが、英BBCの番組で18日、英ジャーナリストのアモル・ラジャン氏とのインタビューで「政治にかかわりたくない。政治的手段は追求しない」と明かした。政治家に訴えかける、もしくは自らが政治家になっての表立った〝環境活動家〟をやめるというのだろうか。
そもそもグレタさんは世界の環境活動家の代表になるつもりはなかったという。
「責任が重すぎます。時々、私は心が折れます。世界のすべての希望が、心が燃え尽きたティーンエイジャーの肩にかかっているとするなら、それはあまり良いことではありません」とグレタさん。
いつも怒り顔でスピーチしている場面ばかりが繰り返し世界で報じられている。グレタさんは「大人を非難ばかりするただの怒っているティーンエイジャーと見なされているようです。でも、違います。ただ、プライベートを真剣に受け止めてこなかったかもしれません」と言う。私生活を投げ捨て、環境活動家としてやってきたが、私生活も見直したいというわけだ。
第27回気候変動枠組条約締約国会議(COP27)が11月6日からエジプトで開催されるが、グレタさんは欠席する。
「私はそこに必要ありません。最も影響を受けている地域から人々が出席するでしょう。彼らの声がより重要だと思います」
グレタさんは「SNSでのバッシングに影響を受けていない」と語りつつ「私が最も心配しているのは、人々が私について嘘をついたり、陰謀論を広めたりすることです」と話す。また、プーチン大統領やトランプ大統領(当時)ら世界的指導者からツイッターで攻撃されたこともある。
「本当に面白いと思う。つまり、世界で最も強力な人々は10代の若者に脅威を感じているということです」とグレタさん。
最近の活動としては、気候変動を心配する人々のために、専門家たちによるエッセイを作っているという。
東スポWeb
https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/242327