泥酔男性の腹を殴り、投げ飛ばす 巡査部長を暴行容疑で書類送検

 コンビニの駐車場で泥酔していた男性に暴行したとして、埼玉県警は19日、埼玉県警熊谷署地域課の男性巡査部長(42)を特別公務員暴行陵虐致傷容疑で書類送検し、減給3カ月の懲戒処分にした。巡査部長は同日付で依願退職した。

 県警監察官室によると、巡査部長は5月29日未明、同県熊谷市の駐車場で泥酔して寝込んでいた市内の40代男性の腹部を殴り、路上に投げ飛ばす暴行をした。また、パトカーに乗せようと背中を強く押した際、男性は顔を車体に打ち付け、目元を骨折し、顔を7針縫うなどの大けがをした。

 巡査部長は「(男性が)自分でよろけてぶつかった」などと報告していたが、翌30日に男性が署に相談し、被害が発覚した。「腹部を殴られ、感情的になって暴行してしまった」と容疑を認めているという。県警は一緒に勤務していた20代男性巡査も口頭厳重注意の処分にした。

 県警の荻野長武(おさむ)首席監察官は「県民の信頼を大きく損ねる行為であり深くおわび致し、再発防止に努めてまいります」とコメントした。
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