円安が急速に進んでいることを受けて、私たちの身近なものにも影響が広がっています。仕入れ値が高騰し、大阪のステーキ店では一番人気のサーロインステーキを出せない状況が続いています。

サーロインステーキが出せない
20日の円相場は一時、1ドル=150円台まで値下がりしました。
1990年8月以来、およそ32年ぶりの円安水準です。

急速に進む円安によって飲食店にも大きな影響が出ています。

大阪・北区の天神橋筋商店街のステーキ店は、アメリカやオーストラリアなどからの輸入牛肉を使っています。

この店では安くてボリュームのあるステーキを売りにしていますが、店によりますと飼料の高騰や円安などの影響でコロナ前と比較するとおおむね1キロあたり500円程度、牛肉の仕入れ値が上がっているということです。

中でもサーロインは1キロあたりの仕入れ値が倍以上になっているということで、店で一番人気のサーロインステーキが提供できない状況が続いています。

経営に大きな影響が出ていますが、1年半前に1度値上げしているうえ、コロナの影響で客足も減っていることなどからいまは値上げはしにくいといいます。

そのため、アルバイトに入れる人数を調整したりして乗り切っているということです。


https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221020/k10013865471000.html