【独自】文化部員らからも徴収の中体連費、上位大会運営費に 関係薄く疑問の声
2022年10月21日 6:00
宮城県の各地区中学校体育連盟(中体連)が文化部員らを含めた全校生徒から現金を徴収し、中学校総合体育大会(中総体)開催経費などに充てていた問題で、県中体連が徴収金の一部を東北中体連や日本中体連に納め、両団体の大会運営費となっていたことが20日、分かった。
疑問の声上がる
中体連の大会に無関係な文化部員らからの徴収や、地区からの出場生徒が極端に少ない東北大会や全国大会の運営費への充当には疑問の声も出ている。
県中体連によると、東北中体連への「分担金」は毎年度25万円。日本中体連への「負担金」は各年度の生徒数に応じて変わり、2021年度は39万880円だった。いずれも中総体の東北大会や全国大会の開催費などとして使われた。
原資の大半は生徒1人当たり1000~300円の徴収金。文化部や校外のスポーツクラブに所属する子どもを含め、生徒の保護者が学校を通じて地区中体連に支払っている。
「みんなで支える仕組み」
徴収金のうち330円分が地区中体連から県中体連に納められ、東北大会や全国大会のほか県大会の予算になった。市町村が肩代わりする例もある。
県中体連の菅原芳樹理事長(仙台市中体連理事長)は「(東北大会や全国大会などの)上位大会は地区大会と違って出場生徒が少なく、関わりは薄いが、その地区から出場者がいないとは言い切れない。みんなで支える仕組みだと考えてほしい」と話す。
https://kahoku.news/articles/20221020khn000058.html