性別問わずに活躍できる会社に フジテレビ元記者で滝沢食品(千曲市)取締役の滝沢玲奈さん〈#マイ・ストーリー〉
千曲市出身。東京大経済学部卒業後、フジテレビに入社した。社会部や政治部記者として6年余勤め、東日本大震災の取材や総理番なども経験。
2016年に帰郷して滝沢食品に入社した。自身は2人姉妹の長女。父で社長の秀治さん(60)から請われたことはなかったが、「誰かがやらなくちゃ」と家業を継ぐ決意を固めた。
1913(大正2)年創業の滝沢食品の主力は乾そばの製造。全国に販路を持ち、食塩も加えずそば粉のみで製麺した「滝沢更科十割そば」は看板商品だ。
受け持つ業務は総務や人事、経理、営業、食品安全分野など幅広く、「学ぶことだらけ」の日々。それでも、持ち前の好奇心で「そばそのもののことももっと知りたい」と精力的に業務に当たる。
近くに本社を置くエムケー精工の社外取締役には、19年に請われて就任した。ほぼ男性が占める経営陣に、子育て中の働く女性の立場から意見する。
育児休暇の取得期間を最長3年に延長することなどが同社の役員会で議論された今年8月。否定的な意見もある中で、「『長い人生で(育休の)経験を仕事に生かしてくれ』という視点を会社として重視してほしい」と制度の充実を後押しした。
自社でも要職はほぼ男性が占める。「男性が多いから駄目なんてことはない。でも、熱意ある優秀な人が男女にかかわらず活躍できる会社にしたい」
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