「AIが人間をロックし正確に狙う機関銃...」イスラエルが開発、パレスチナ難民キャンプに配備される

──兵士の疲れや震えによる誤差を修正し、ターゲットを正確に撃ち抜くAI銃が試験配備。開発企業は、かえって人命を守ると強調するが……

「兵士にとっては苦もなく、勝手に発砲する......」ヨルダン川西岸のパレスチナ難民キャンプにAI制御の機関銃が配備された

緊張高まるイスラエルのヨルダン川西岸地区に、AIが照準をコントロールする銃が配備された。人間が引き金を引いてターゲットをロックすると、AIが自動で照準を補正し、目標を正確に狙撃する。

【動画】AIが人間をロックし正確に狙う銃 イスラエルが開発

設置されたのはヨルダン川西岸のパレスチナ難民キャンプで、キャンプを見下ろす監視塔の上に2丁が配備されている。難民キャンプで暮らす19歳の青年は、ユーロニュースに対してこう語る。

「兵士にとっては苦もなく、勝手に発砲する。彼(イスラエル兵)が小さな子供を見つけたら、ボタンか何かを押すだけで勝手に火を吹くんだ」

■ 兵士より素早い射撃に恐怖

AI銃は現在はテスト配備中であり、実弾でなく催涙弾が装填されている。だが、キャンプの住民たちにとっては恐怖の対象だ。青年はまた、ユーロニュースに対して次のように語っている。

「そして(発見から射撃までは)恐ろしく速く、兵士(が射撃する)よりもさらに速い……。発射された催涙弾はキャンプの向こう側の端まで届く。何度も見たし動画も撮影した」

人々を恐怖させているAI銃は、正式にはスマート・シューターと呼ばれている。射撃前にターゲットをロックしておくことで、AIがターゲットを追跡し、狙った獲物を撃ち抜くしくみだ。

開発したスマート・シューター社のミカエル・モーCEOは、かえって安全に役立つのだと強調する。

「テロリストは通常、大勢の市民が集う場所にいますが、我々は市民を傷つけるわけにはいきません」

スマート・シューターは、兵士の疲れや緊張、訓練不足などによるブレを吸収し、風の影響などを補正して照準を定めるという。


https://news.yahoo.co.jp/articles/e17f4a2f3bf3cf551fdacbc3eb1630b554fbf806
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