Adobe MAXで15.6型液タブ、Meta Quest Proなどが展示される

https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1449405.html
その中で、最も目立つ一番手前にブースを構えていたのは、Acer、ASUS、Dell、HP、MSIなどのハードウェアベンダーで、それぞれAdobeのクリエイター向けの製品を展示していた。


 その中で最も注目されていたのはASUSで、1月のCESで発表したが、実機はこれまで実際には見せてこなかった16型モバイルモニターとなる「ProArt Display PA169CDV」(以下PA169CDV)を展示した。ProArtはASUSのクリエイター向けブランドで、モニターやクリエイター向けのノートPCなどがランナップされて販売されている。PA169CDVもそうしたProArtブランドの1つで、やはりクリエイター向けと位置づけられている。

モニターとしては15.6型の4KのIPSパネルを採用しており、DisplayHDR 400のHDRに対応しているほか、sRGB/ Rec.709でそれぞれ100%の色域を実現している。また、本体の左側面に用意されているUSB Type-C(うち1つはDP over USB Type-C)が2つないしはHDMI端子(電源は別途USB Type-CのACアダプタなどで供給する必要がある)でノートPCと接続して利用することを前提としている。また、PCからはUSBデバイスとして見えるホイールも用意されており、それをアプリで利用して色調整を行なうなどが可能になる。

 PA169CDVがユニークなのは、同社が「ProArt Pen」と呼んでいるワコムEMR方式のデジタイザーペン(4,096段階筆圧検知)に対応していることだ。クリエイターが、慣れ親しんでいるEMR方式のペンであり、ペン側のバッテリを必要としない(EMRではパネル側から電波を出してそれによりペンを検出するため)ので、携帯性に優れているのも特徴となる。実際に会場で試してみたが、ワコムEMR方式らしい、書き味が再現されていた。

また、本体の裏側に用意されているキックスタンド(本体に内蔵可能なスタンド)もユニークで、2つのキックスタンドが用意されている。それが、下部に用意されているMicrosoft Surfaceシリーズのような通常のキックスタンドと、上部に用意されているやや小さなキックスタンドがそれで、前者は通常のモニターとして立てて使う時に使い、後者はペンタブレットとして使う時に使う形になっている。ペンタブレットとして使う場合にはこの上部のスタンドを使うことで、結構な筆圧で書いてもグラグラせずに利用することができるのはよく考えられてあると感じた。

 ASUSの担当者によればPA169CDVは来年(2023年)発売される計画で、現時点では価格などは未定ということだった。