日本人は日常の細かい気配りレベルの「小さな優しさ」というものは
たくさん持ち合わせてる
喉が渇いてそうな同僚にコーヒーを買ってきてあげたり、結婚式に
出席する時に無理してスケジュールをあわしてくれたり、そういう小さな
気遣いはとてもよくできる
でも、アル中とかネグレクトにあって荒れた子供とか、破産者とか、そういう
ほんとうにどーしようもない人間、
人間としてマジでどーしよーもないんだけど、誰よりも愛や慈悲を必要としてる
そんなタイプの人間に対する「大きな優しさ」というものが何故か少ない
小さなこまごまとしたレベルで見ると優しく見えるんだけど、大きな慈悲心、
本当に同情してあげなければいけない悲しい人々にはなぜかとても冷たくなる
「あいつの自業自得だろ」って
麻薬中毒者やギャンブル破産者、遺棄児童みたいに本当に荒れてどうしようもない
人こそ、実はもっとも大きな愛を必要としているのですが
そういう「落伍者」にはほんと冷たい
だから一度、落伍すると本当にこの国には救いがないって
「小さな優しさ」があるのに「大きな優しさ」がないのが、悲しいことだけど
日本人の欠陥だって
俺が神戸に住んでた頃のウチの近くの教会の神父さん(フランス人)が言ってたことな、これ
この国に、親切はたくさんあるんだけど、慈愛がない、みたいな話