「手書き」代筆するAIロボット、実力は?再現された人間っぽい文字
人間が書いた文字をAIロボットが学習し、「手書き」を代筆――。そんなサービスをベンチャー企業が始めた。

「お元気ですか。よろしくお願いします」

手書きされた紙をスマートフォンで撮影・アップロードしてから数分後、ロボットが「シュッ」と音をたてて動き始めた。アームの先にはまっすぐに固定されたペン。上下左右、小刻みに動きながら行ったり来たりを繰り返す。ほどなく、「す」のはらいのクセや、文字の間隔の不ぞろい加減もそっくりな、「人間っぽい仕上がり」の文書が完成した。

開発したエスパリアール合同会社(東京)の濱田純哉さんによると、このAIロボ「手書きくん」は取り込まれた画像を解析して、筆跡、筆圧、文字の大きさなどを学習して再現する。原本にない全く別の文字は代筆できないが、同社側で事前に学習させておいたペン字師範の筆跡ならば、文案だけでも代筆可能という。

開発のきっかけは、ウェブマーケティングの仕事をしている濱田さんの幼なじみが抱える悩みだった。

https://www.asahi.com/articles/ASQBG5T57QB2DIFI008.html
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