「破壊神」に負けない?コツメカワウソに頑丈ハンモックをプレゼント
【兵庫】神戸市中央区の水族館アトアで28日、コツメカワウソのお浜(メス)の2歳を祝うお誕生日会があった。
約60人の客が見守る中、消防ホースを再利用したハンモックが贈られた。お浜はキューキューとなきながらハンモックに近づいてにおいを嗅いだ。
お浜は昨年9月、アトアの開館に合わせて高知県の桂浜水族館からやってきた。
飼育員の武沢梨菜さん(32)によると「おてんば娘」。常にせわしなく動き、泳ぎも得意だという。
よくかんでものを壊すことから「破壊神」の異名も。武沢さんの長靴にもお浜のかんだ痕が残っている。
アトアでは、動物が心身共に健康でいられるように飼育環境を豊かにする「環境エンリッチメント」に取り組んでいる。
寝床の麻袋がかまれてボロボロになったこともあり、耐久性の高い消防ホースのハンモックをプレゼントすることにした。
SDGsの観点から、廃棄予定の消防ホースを神戸市消防局から提供してもらい、武沢さんが手作りしたという。
この日、武沢さんから「物を壊すのはほどほどに」と声をかけられたお浜。
お誕生日会を見守った大阪府和泉市の亀山亜美さん(21)は「小さくてかわいかった。すくすく育ってほしい」と笑顔を見せた。(熊谷姿慧)
https://www.asahi.com/articles/ASQ9Y76S2Q9XPIHB01B.html
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ハンモックに近づくお浜(左)とオスのげんげん(右)=2022年9月28日、神戸市中央区、熊谷姿慧撮影