23日に中国共産党の最高指導部入りし、次期首相に就任する見通しとなった李強・上海市書記(63)は、「之江新軍」と呼ばれる習近平(シーチンピン)総書記が浙江省トップだった時代の部下の一人だ。2年半にわたり、秘書長として習氏に仕えた。



 当時を知る関係者は李氏について「習氏の目の動きだけで要求が分かった」と評する。

 2016年に江蘇省書記、17年に上海市書記に起用され、経験を積んだ。部下の話にじっくり耳を傾ける温厚な性格と言われ、部下からの信頼も厚い。

 だが、その丁寧さゆえに、上海で今春に新型コロナ禍による都市封鎖(ロックダウン)が起きた時の対応では、住宅地を直接視察して不満を抱える市民から、直接抗議を受ける場面もあった。中央での勤務経験のなさも、不安材料だ。(北京=冨名腰隆)

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