同性が好き、高校生が打ち明けたら… 悩む若い世代に「声届けたい」:朝日新聞デジタル
https://www.asahi.com/articles/ASQBL3WJNQ9QULUC012.html

「病気なんだよ」と言われたあの日。まだまだ、岩手は生きづらい。でも、ちょっとずつ、変わっているのかも。

レズビアンであることをオープンにしている現役の女子高校生。「誰もが、自分が好きな人とかものを好きって言える世界に」。そう思っている。

9月、盛岡駅前で、「LGBTQ+(性的少数者)」への差別をなくそうと活動する団体「いわてレインボーマーチ(IRM)」が主催した集会があった。

6月に、国会議員らが多数参加した会合で冊子が配られ、そこに性的少数者に対して差別的で誤った内容が書かれていた。そのことを受け、声をあげようと企画されたものだった。

参加者一人ひとりがマイクを握り、思いをぶつけた。紗彩(さあや)さん(18)も、その輪の中にいた。

冒頭のような思いを語りかけた。集まった40人ほどの聴衆から拍手が起きた。

「高校生なのに、よくやるねと言われます。でも、高校生だからとか、自分の未来のために、言い訳はしたくないんです」

岩手在住の高校3年生。レズビアンだということを隠していない。物心がついたときから、好きになるのは決まって女の子だった。でも、友人同士の恋バナに出てくるのは男の子の話題ばかり。

「それで初めて、あれっ? なんか違うなって思ったんです」

中学生のとき、学外の弁論大…

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