同僚がうつ病になり休職してしまった。明るくてパワーのある男性だったのに、本当に驚いた。こんなに身近にいる人間が精神疾患にかかってしまったことで、自分もいつかそうなってしまうのでは…と不安になった。
「精神科医の本音」(SBクリエイティブ発刊、定価990円)を発刊した、早稲田メンタルクリニック院長益田祐介先生に、どんな症状などが出た時に病院に行くべきなのか、メンタルクリニックの実情などについて教えてもらうことにした。益田先生、よろしくお願いします。
不幸の掛け算によって起きる精神疾患
――先生、自分もいつか精神的な病を患ってしまうこともあるのではないかと心配しています。どんな人が心の病気になりやすいのでしょう?
益田先生 「どんな人が精神疾患になるのか」という質問はよく受けますが、私がよく言うのは「精神疾患は不幸の掛け算によって起きる」です。
同僚の方は明るくてモテる人だったそうですが、もともとの性格や気質、能力の問題だけでは、すぐに疾患にはつながらないのです。
弱いところがあっても、働ける職場はいろいろとありますし、家族と仲良く生活することもできます。けれども、そこにブラック企業の問題や虐待の問題が重なることなどで、うまくいかなくなっていきます。
つまり、遺伝子と社会的なストレスの掛け合わせによって、多種多様な精神疾患が生み出されるのです。
不運が重なる状態にも注意
本音その1 「べき思考」の人は精神疾患になりやすい
本音その2 研究で明らかになっている、精神疾患になりやすい4つのタイプがある
本音その3 精神科に行きにくい人のための心療内科やメンタルヘルス科
本音その4 信頼性の低い「口コミサイト」と「レビュー」
本音その5 初診の予約が一か月後なのは医師不足のせい
https://news.yahoo.co.jp/articles/fe984ae4248e26b222486b9134df646bf2d07308