市場が総崩れし、株と債券が混乱した動きを見せる中、投資家は賭けを増幅させるハイリスクファンドに記録的な額の資金をつぎ込んでいる。

 モーニングスター・ダイレクトによると、今年はこれまでに約250億ドル(約3兆7300億円)がレバレッジ型とインバース型の上場投資信託(ETF)に流入した。過去最高だった2008年の170億ドルを既に上回っている。

インバース型とレバレッジ型のETFは複雑な投資商品で、一般的に短期取引向きだ。インバース型ETFは現物の指数や資産、派生(デリバティブ)商品とは逆の動きを目指すファンドだ。例えば、ナスダック100指数とは逆に動くETFでは、投資家は指数の下げに賭けることができる。

 インバース型ETFはレバレッジ型ETFのようにレバレッジ、つまり借入金を活用することも多い。その結果、リターンは増幅することがあるが、損失も増幅することがある。レバレッジの大きさによって、インバース型ETFやレバレッジ型ETFは現物の1日のリターンを最大で3倍にすることを目指している。
...

https://jp.wsj.com/articles/investors-jump-into-risky-etfs-to-supersize-bets-amid-market-turmoil-11666571495